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第20話、男二人旅、そしてあり得ない国境越えにて、密入国容疑で檻の中に閉じ込められた話

更新日:2019年3月24日

南米周遊バックパッカーの旅。


たまたま向かってる方向が同じだったオランダ人のSjoredとしばらく二人旅となる。



sjoerdと二人でパンタナルを目指そうということになったため、アスンシオンにて情報収集。

パンタナルというのは南米の中央に広がる世界最大級の湿地地帯であって、南米のハイライトのひとつである。 本来はブラジル側の観光がメイン、だけどパラグアイ側にもボリビアにも少しだけ広がっているという。

なんとか定期的に出てる船の情報をゲットすることができたけれど生憎北上してしまった先の情報が見えない パラグアイはそもそも旅行者向けのインフラがあまり整っていない、ボリビアに次ぐ南米最貧国といわれるけれど ボリビアの方がよっぽど旅行はしやすい。

そして問題はそうやっていくのはいいけれど、どうしても行き詰ってしまった際はどうするのか??

再び同じ道を帰る??

いや最悪ブラジルに抜けるという方法もあるかもしれないけれど生憎日本人にとってブラジルに入国する際はビザが必要。

ビザはここパラグアイで申請するのであれば簡単に取得できるけれども、いくかもいかないかもわからないのにビザ申請なんてしたくもないし・・・・

そんな中、パラグアイ川を船で北上したあと船をチャーターしてボリビア軍の基地まで送ってもらい、そこから入国することもできるという情報をゲットした

何だか良くわからないし、一人一人言うことがぜんぜん違うから確かなことはいえないけれど面白そうではある。

じゃあそれでいこうか!!!

ということで次のボートの出発は火曜日、ここアスンシオンから北にある町、コンセプションから

一週間も時間があるな・・・・・

ということでビールでも飲んだくれながらのんびり行くことにした


カオスなバス移動

こうやって細かいことを気にしない欧州人と一緒に旅するのは日本人ほど気を使わなくていいから楽だ。

二人でこうやって知らないところを情報収集しながら旅をするのは楽しい。

洪水でバスが通れなくなりみんな降りては奥まで進む

そして何も無いところ、欧米パッカーの彼らは良くoff beaten pathだとかmiddle of nowhereとかいう言葉を好んで使う 日本語で近いものに置き換えるとすれば・・・・定番の旅行コースじゃなくてオリジナルな自分だけの旅、そしてここがどこだかわからない何も無いところ かな????

そしてこのブッシュを抜けて到着

ラグナブランカ

ここにはボランティアスタッフとして世界中からきている学生さんたちもいて・・・・ この時期珍しいゲストなのか、その日はキャンプファイヤーで歓迎していただいた

そこで一人フロリダ出身の女の子のサブリナ。 彼女は大学の専攻が昆虫と日本のカルチャーらしく、去年日本に住んでたという。 日本では本当にいい人たちばかりに出会って、日本が大変気に入ったそうな。

『I miss Japan I miss Japan』と何度連呼していたことか・・・

『君はあんな素晴らしい国の出身であることに誇りを持つべきだよ』

「持ってる持ってる!!」

『いや、もっと持つべきだよ!!!』

実はこういう人にはちょくちょく出会う。そういう話を聞くとすごく嬉しくなるな・・・



 

数日後・・・船出の日