第25話、世界一周中に海外就職活動した話(完)
更新日:2019年9月8日
さて、世界一周中に海外就職をしてそのまま腰を据えてしまおうという話の完結編です。
住所不定無職で会社に属さない世捨て人となり地球上をプラプラしていた若かりしあのころ、、、その時どういう人に出会いどういう価値観を学び、そしてどういう行動をとるか、それがその後の自分の人生を作る。
僕の海外放浪時代はまさに、その毎日毎日が人生の分岐点といった感じでした。
ちなみに何故海外就職に挑戦してみようとかそんなノリになるのかというと、僕も同様に世界中の色んな人(旅人)に出会い、自分のやりたいことで食っていってる話だとか、放浪の果てに自分の住みたい場所を見つけ、そこに移住して暮らしている人の話だとか。
そういう人の話を当たり前に聞いていた日々だったので、まあ自分も可能なんじゃないか?
と、背中に羽が生えた気分になっていたのです。
さて、僕の今回のジョブターゲットは簡単にいうと目標は、再び『犬ぞり操縦手』に帰り咲くこと。
具体的に言うとそれをやってる会社を見つけなければならない・・・・つまり海外就職、もしかしたらそこへ移住することにもなる。
しかしそんな簡単な話しではありません。
ここがもし日本なら・・・
単純に北海道なんかの犬ぞりやってる会社に突撃しに行くだけですが、ここは海外。
労働ビザだとか、言語や国境を超える問題、正規の方法で働く手順を踏まなければなりません。
ノータリンな私でもそのくらいはちゃんと理解しています。
もちろん闇で(労働許可なしで)働くなんていうことも地球放浪者はよくやっていますが、自分の天職にしたいと考えている僕がずっとそんな手段で・・・というのはさすがに考えてません。
そもそも犬ぞりなんていうのは昔の極北での馬や車が走れない場所での交通手段なだけであって今では文明の発達によってスノーモービルに打って変わってしまいました。
つまり、今日の犬ぞりというのは前の会社のような観光業、もしくは誰かの趣味でやってる人、そして数は少ないけれど一応有名なものでいえば『ユーコンクエスト』などのスポンサーなどがついてる犬ぞりレースなんてのもあります。
要するに僕が「犬ぞり操縦手になりたい」ってのは「俺は馬好きだから馬乗りになりたい」っていうのと少し似てるかもしれません。
しかし業界の規模で言えばやっぱりこっちの方が断然狭い・・・
そもそもそれで食っていけるのかどうかも疑問でもある・・・そんなことやってる日本人がいるのかも知らない、そしてやってる場所は雪がある場所、おそらく山か北国だ。
実はこれはすでに南米にいた時の後半くらいからちゃくちゃくと作戦を練っていて
出会った旅行者には自分のモチベーションを上げるためにこうやって夢を目標を語り
欧米人旅行者に出会えば具体的な情報を聞く
そしてまとめた情報では
自分で調べたネット上の情報と出会った人の話から参考にして・・・有名なところのやってる国でいえば
スカンディナビアのノルウェー、スウェーデン、フィンランド・・・
そして北国、アイスランド、グリーンランド、ロシア
アルプス山脈周辺のスイス、フランス
そもそも犬ぞりの文化自体は北米発祥だからもっとも有力なのは北米に戻ることであるけれどそれはまず考えないでおこう・・・・世界一周中に縁があってこのタイミングでヨーロッパにいたわけだし、知らない場所を開拓するのも好きだし。
とりあえず、これらの国のリストから考えなければならない。
まずは犬ぞりを仕事にするためにはそれをやってる観光会社を探さなければならない
そして日本人はヨーロッパ人とは違いヨーロッパのどこでも簡単に働ける訳じゃあない
そこでずっとやっていきたかったらその国から労働許可をちゃんともらわないといけない・・・・
そもそも労働許可をもらうって・・・・どうするんだ???
それの手続き方法は国によって違ったりするけれど、条件等はまあどこの国も似たようなものではある。
簡単にいうと、国がその人がその国で働くことがその国にとって有益になると思われればよい。難易度等は各国間の関係にもよるし、その国の事情にもよる・・・・
例えば日本人がバックパッカーでアジアを回っててそのまま日系企業など?に就職してしまうケースもよく聞く話ではある・・・・が、単純にヨーロッパは日本人にとって大陸別で言うと難易度は最も高い、特に北欧・・・相互の経済的な事情が関係してたりもするらしい。
しかしそれは開拓好きな自分にとっては逆に燃えてくる事ではあるから別にそれでひるむ事はまず無いんだけど。
とにかく
まずは自分を受け入れてくれる会社を探し、スポンサーになって政府に労働許可を申請してもらうのが一般的。
だけどいくら会社が欲しがっても国が『NO!』といえば残念ながら労働許可は下りない・・・・運も必要。