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第32話、折り畳みチャリダーでヨーロッパ周遊、そして僕の海外放浪生活において最もマヌケだったと思う挑戦。

ニュージーランドワーホリを終え、東南アジアを少し周遊した後にヨーロッパにとんだ。

世界二周目。

28歳、体力も勇気も行動力もコミュニケーション力も最も充実していた時期だったし、旅人としても玄人の域に達していたと思う。

職なし、学歴なし、彼女なし、失うものもなし、怖いものなし。

それはもっとも無敵だった瞬間。

旅中にひらめいたアイデア、このヨーロッパの旅に折り畳み自転車を新調した。

(ベルリンの壁)

普通のバックパッカースタイルに折り畳み自転車が備わる。

このスタイルは特にヨーロッパにおいてものすごく効力を発揮する。

というのも僕は、貧乏旅行をしていた、でもただ単にフラフラしてるわけじゃなく、行きたいところは全部行くというスタイルだった。

そうなると、宿代や交通費、そして観光地への入場料がかかったりする。

野宿上等、屋台上等(ヨーロッパはケバブ)、レストランは基本行かずにスーパーで買った生野菜をかじる、泊まるところは基本最安値、ヒッチハイク、もしくは最安値の交通手段。

(でも旅先で出会った人との交際費はケチらなかった。)

そこに折り畳み自転車を活用することにより、、、

例えば、空港から町までの高い交通費がかからない。

基本、その町ごとの交通費はかからない。

泊まれる値段の宿がない時は(1000円以上は基本払わない)、どこか郊外まで行って安全なところを探して野宿したり。空港までわざわざ自転車でいって空港泊なんてのもやった。

自転車を折りたたんで、バスや電車に乗って次の町でまた自転車を走らせたりすることもできるし、郊外まで自転車で走り、そこからヒッチハイクなんていうコンボ技も可能。

そして何より、ヨーロッパ中のどこの都市にいっても泊めてくれる知り合いがすでにできていた。

このやりかたで行けば物価の高いヨーロッパ周遊もおそるるに足らず、といった感じだった。