2017年にゲストハウス天空の茶屋敷(Sky Tea House)を開業し、2020年よりその2号店にあたるシェアハウスの八女国際交流館(Free Hug House)を稼働させていますが、それが想像以上にいい効果を発揮してるのでここいらでそのことについてシェアしたいと思います。最近はこちらのシェアハウスも注目されつつあるので
マップで見てSky Tea Houseから少し下ったところにある八女国際交流館、歩いて5分程度です。
シェアハウスが出来た背景
天空の茶屋敷(以下茶屋敷)開業と同時に僕もここの集落に移り住むようになり、地域行事や寄合を通じて少しずつ地域の人に認知されるようになりました。
そんな翌年、そのシェアハウスになる前の、当時住んでいたオーナーさんが町の方へ出ていくということになりましたので、すぐさまその家を有効活用させてほしいとお願いしました。すでに茶屋敷を開業してからこの集落においては目を見張るような活性化をしていたわけなので、それに対して友好的なオーナーさんは快く承認してくれました。
どうやって人が集まったのか?
元々僕は、山奥でゲストハウスをやる前からすでに同黒木町に移住し、僕の家にたくさんの人が集まるコミュニティーが形成されてる状態であり、その時からの友人たち、そして茶屋敷開業してから集うようになった長期滞在者(お客さんなのか友人なのかすごく曖昧な存在の人達)そういう人達が長期滞在しているのと宿泊客が溶け合っているのが天空の茶屋敷の特徴でした。
しかし徐々に規模が大きくなってくると不特定多数が来るようになり、さすがに住み分けしていた方がいいだろうと思い始めていましたのでものすごくベストなタイミングで長期滞在者システムがそちらのシェアハウスに移ることになりました。友達の繋がりからくる宿泊者だったらユルくてあいまいな方がいいけれど、全く関係ない所から宿泊予約する一見さんだとあまりにもユルくて内々だけが仲の良い宿を見るとそれを不快に思う人もいるかもしれないので、ある程度大きくなったら住み分けやシステムづくりも必須になるのかなということです。
どういう人が山奥のシェアハウス利用しているのか?
主に移住希望者、笠原に移住をすることを決めてやってきた人もいれば、ざっくり田舎移住希望をしている人、なんとなく山奥ニートをしてみたいという人も、、、、
春にはお茶のアルバイトの人達が長期で住む場所。そして夏以降は長期数か月単位から住むことができるのシェアハウスとして稼働。
僕を筆頭に既存の社会になじめない人達が中心であり、さすがにそういう人達は自分たちで何とかしようとするバイタリティーと色んなスキルを持ってる人が多く、スーパーDIYマンだったりものづくりをする人だったりデジタルアーティストだったりと。とあるエコビレッジのような感じのコミュニティが形成され、いかにもテレビに出てきそうな山奥に何故か集う移住者だらけの集落みたいになっています。それが地域の人といい感じで溶け合っているのが天空の茶屋敷のある屋敷集落の特徴です。
シェアハウスのメンバーは基本的には安く住んで人手不足の農家さんをお手伝いしたりして生計は成り立ち(将来的には自分の好きなことで食っていける道を模索して楽しく日々を暮らしながら頑張っております)、中には移住する家を10万で買ってひたすらリフォームする人もいれば、空き家になった家を年間10万で借りてこの場を卒業していった人も、、、そんなこんなでこのシェアハウスを通じて1年で村への移住者(見込みも含む)が5人ほど出ることになりました。
二号店のシェアハウスは一号店のゲストハウスよりも圧倒的に開業する敷居が低い
こんなところに人が来るのかどうかわからない状態で始めたゲストハウスだったらまずしばらくは安定的に人が来るようになるまでは時間と労力がかかります。しかし安定的に人が来る流れが出来てしまうとそれ以降はそこの場所に価値が生まれるわけなので、そこに住みたい、もしくは月単位でゆっくりしたいという人が出てくる。すでにゲストハウスオーナーとして開業経験があり地域に根差しだしている人であればもう一棟稼働する敷居はものすごく低いです。家を借りて、必要最低限住める環境にし、色んな人から使わてないベッドや布団などの家具を貰うだけです。
どうやって回しているの
基本的に僕は何にもしてません、たまにシェアハウス遊びに行っては、家賃が光熱費込み(wifiなし)で月1万6000円なのでそれを回収しに行くだけ、そして物が壊れたりしたら修理費を負担したりというくらい、修理も基本的に自分たちでお願いしています。ゴミ出しや掃除もすべて住人に任せています。人数が5人以上になったら寮長をお願いし家賃を免除し、カオスにならないように治安維持に努めてもらったりも。
あと、大事なことは、地域住民にナイスでいること、基本的に可能な限り住人自由を尊重すること、もちろんゲストハウスにはいつでも遊びに来てお客さんと交流していいよといっているし(貸し切りの日以外)そして先にこの地へ足がついてる僕は、たまに必要に応じて村の人をメンバーに紹介したりもします。
WIN-WIN-WIN-WIN-WINであるシェアハウス
1、家の持ち主の方にとっては、ただ固定資産税を垂れ流すだけの管理の大変な山奥の場所だったところにほんの少しプラスの収益が生まれるようになり誰か住んでくれて維持管理をしてくれている。一年契約更新であり、もちろん家主さんさえ帰ってきて住みたいと望めば今の住人達は出ていくような契約をとっている。
2、ゲストハウスの宿主の僕にとっても、元々は長期滞在者と通常宿泊者が入れ混じってカオスになりつつあった場所が少し緩和されたという良さがあり、一応僕の事業的に言っても月1~2万円くらいはプラスになっています。そして住人達がお客さんを連れてくるケースもたくさんあります。それ以上の価値をいうと、そこは面白い移住者の巣窟みたいになっているものであり、歩いていける距離なので気分転換の散歩して彼らにあいさつしに行ったりもして、住人である彼らもゲストハウスにふらっとやってきて交流しに来てくれる、我ながら本当に面白い場所を作ったなと感動したりもするものです。そして僕が留守にする時のニワトリや猫の世話などは彼らに頼みやすいです。
3、そんな彼らにとっては自然豊かでコミュニティのある場所に16000円という破格で住める場所であり、それが田舎移住の足がかりとしては最適な場所として存在すること。
4、人手不足の農家さんなどをお手伝いして生計をたててるわけなので、それが地域の人によって感謝される存在であり、そこから新しい交流が生まれたりも。僕らは僕らで仕事情報などはシェアし合っています。
5、集落の人にとっても空き家が一つ有効活用され、そうやって外からやってきた人達によって活性化される。現にそうやって若者でにぎわっているものだから、廃れていく集落というわけではないので地域のばあちゃん達もなんとなく安心して出ていかないということもあるようです。なので天空の茶屋敷と八女国際交流館のある屋敷集落においてはこの山奥の村の有人集落において一番奥にありながらも空き家がゼロだという事態が起きています。
というゴタクは置いといて、ここが楽しい場所になってるのです!!
今後
こんな感じで空き家を有効活用すること、これ自体はかなりハードルが低いのでもしあと3人くらい、せめて数か月住みたいという人が現れてくれたらさくっともう一棟シェアハウスを増やしても良いかなと思ってます。もし興味がある人いましたらご一報ください。
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