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第17話、南米、アンデス山脈、6000mの山への挑戦

更新日:2019年3月2日

高山国家ボリビア。


そして標高4000mあたりにすり鉢状に建物が張り付く都市。

それは世界最高の首都と呼ばれる。


そしてここアンデス山脈に位置するラパスの近くには沢山の険しい山が立ち並び、ひとつ挑戦してみたい山があった。

それがワイナポトシ(6088m)

この山はアクセスもよく、比較的沢山の登山愛好家が挑戦している山らしく、これほどの標高の山にリーズナブル価格で登山できるのも世界中探してもなかなか無いという

聞いた話では素人が挑戦していい高さの限界が6000mだっていう話もある

これは是非とも挑戦してみたい!!!

行ってみよう、標高6000mの世界へ・・・

このツアーのスケジュールは2泊3日。 今回やっと探し出したバディはブエノスアイレスから来たチャーリー、ガイドは僕と同い年のナイスガイ(スペイン語とケチュア語)

ガイドはあんまり注意喚起とかしないし、もし何かあったら大丈夫なのかとほんの少しだけ心配になった

このくらいの高さを登山するのに一日500m以上進む。 後々登山家から聞いた話ではどうやらこれはかなりの無理なスケジュールらしい

まあしかし、いくら標高6000といっても富士山を登頂するのとは訳が違い、スタートは4500mから アイゼンとかピックとか、ちゃんとした装備をして初日はベースキャンプの近くの4700m位のところで氷河の上を歩く練習、ちょっとしたアイスクライミングなんかもやった。

吹雪で前が見えない~~

しかし・・・・なんだか変だ・・・・ すぐにバテる、標高が高いから当たり前であるけど・・・

なんと・・・・

初日の練習が終わった後・・・・不覚にもベースキャンプに横たわって体の力が抜けて立ち上がれなくなってしまった

今までにかかったこともないから良くわからないけれど

おそらくこれは高山病だ!!!!

おぇぇえぇぇぇ~~ぎもちわるい~~~~ それまでに、クスコ(3400m)、チチカカ湖(3400m)、ラパス(高いところで4000m) このくらいのところを旅しててもそんな症状は出なかったものなんだけど

どうやらここに来て・・・・

体調とかによっても影響を受けるっていうものだから おそらく・・・・前日、遠足前の小学生みたく興奮して夜中の2時くらいまで眠れなかったから 睡眠時間が足りてないのだろうか


そしてガイドは言った。 『次の日、症状が治らなかったらお前は登らせない』と・・・

とにかくその日は配給食のようなものを食べた後は夜の7時くらいからすみやかに寝ることにした・・・・ (というか気分が悪くて寝込んでしまった)



 

二日目・・・



さて、初日で高山病にかかってしまった訳だけど・・・・

10時間の爆睡の末・・・・・完全ふっか~~~~つ!!!(そんな気がした)

ガイドに、イケルぜ!!と伝え。早速登山開始

2日目のスケジュールは4500~5200m

隊列を組んでひたすら進む・・・・

進む道はほとんど雪の上、この日はアイゼン(スパイクのようなもの)をつけてない為に 一歩一歩が滑って大変、もちろん荷物も全部持っていく

たったの700m登るだけで結構大変だった・・・

こんなに苦しいのは・・・・自衛隊時代を思い出してしまう・・・ 日が沈んでから・・・重い荷物と武器を持ってひたすら朝日が昇るまで歩き続ける・・・ 何とかベースキャンプまで到着! 5140mベースキャンプ。初めての5000m台への突入。これ以上は自分にとっては完全に未知の世界


他の登山者たちともここで合流し、少し大きめのパーティとなった

ここのベースキャンプには沢山の登山家達のサインがあった

登頂できた人・・・・残念ながら途中で諦めてしまった人 日本人のサインも沢山、中にはJICA隊員達宣伝のようなものもあった

話を聞いてみると、この山自体の登頂率は75%ほど・・・それがどんなものなのかは良くわからない あくまでこの山に挑戦している人の中の75%・・・

専門でやってるような人は普通に登頂できるだろうけど、僕はあくまで素人・・・

果たして・・・この山を登ることができるのか・・・

・・・

そしてガイドが仕度してくれたご飯をを食べた後はみんなでUNOをやった 最初にガイドがルールを説明したんだけど みんなスペイン語ベラベラ喋ってるくせにUNOを知らなかったことは意外だったなぁ

そして・・・最終日の出発は夜中な為に、夕方ごろの早めの就寝。

最終日に備える・・・・