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第16話、海外で起こりうる危険、治安の悪いグアテマラで強盗に遭遇した話

更新日:2019年3月24日

昔のネタ記事です。 今回はグアテマラにてスペイン語留学中に強盗にあった時の話です。

はじめに、、、ちょくちょく、長期旅行者で危険な目に遭った自慢とか武勇伝の様に語る人がいたりするのですが、僕はあくまで注意喚起、自分の体験シェアとして反省として書いているつもりです、ということでよろしくお願いします。


📷

犯行現場はこんな感じの路上でした

中南米は治安が悪い悪いとはよく言われてるし、ネットを開いたり、他の旅人の話を聞いたりすれば、沢山の被害者の声も聞いたりする。

これに関しては・・・いくら注意をしていようと防げないものもある。 いくら注意散漫でも運がよければそういう危険に遭遇しない事だってある。

実は・・・はっきり言って生まれてからこれまで、盗難を除き悪質な強盗だとかそういった類のものに遭遇したことはこれまで一度も無かった・・・ だからだろうけどそういった危機感というものを感じたことが無かった・・・ どんな危険にあったとか言う話しは聞いたといても自分の身には起こらないものだと勝手に決め付けてた、これは、ただ単に運が良かっただけ。

そして・・・この旅始まって以来、初めての危険を体験した。

12月24日、スペイン語学校でのクリスマスパーティーの後、二次会でいつものプールバーに行き そこそこ酒も飲んで気分よくなり・・・

日付も変わり、25日。ちなみに26歳の誕生日。

気分よくなって、そこそこ時間も遅くなってきたんでスクールメイト達に挨拶をして 岐路についていたところ・・・

事件は起きた・・・・

夜中の帰り道、ひとりで・・・ いい感じで酒も回っていて、ノリノリでバーで流れてた曲なんかを口ずさみながら・・・ 陽気に夜道をフラフラしながら歩いていると・・・・・

(ここで一つ、なぜそんな時間に治安の悪い国で一人で歩いていたのかいいわけをしておくと、初めてグアテマラにきたときは警戒レベルマックスで、ほんのちょっとのバックパックとの小移動でもタクシーを利用していたんだけど、実際に住んでみると、なにも危険なことは起こらない、だから、完全に油断していたのである。マヌケ)

・・・・・・

・・・・・・

なんといきなり、暗闇の中から二人組みが襲い掛かってきた・・・・

一人は僕の首を絞める

もちろんそんな事態を予想できなかった僕はいとも簡単にやられ、そして思うがままになぎ倒される、そして倒れてる僕に対しそのまま首を絞めて気を失わせようとしてくる

もう一人は僕に対し何発も何発も顔面、そして体中あちこちぶん殴ってくる

もちろん酔っ払ってて気分のよくなっていたので、最初の瞬間は何が起きてるのか理解できなかった・・・ 思うがままに首を絞められ、なぎ倒され・・・・そして何発も殴られ・・・

5~10発くらい殴られた後にようやく意識がシラフに戻り、事態が理解できた!!

そうか!!こいつら強盗だ!!

しかし気づいた時にはもう遅い、最悪の劣性だ

苦しい・・・・息ができない・・・・完全に腕が首に食い込んでしまっている以上、これ以上あごの力を緩めたりしたら完全に気を落とされてしまう・・・ もちろんそれに耐えるだけでいっぱいいっぱいだった・・・

そして一人は殴るのをやめてこちらのポケットに手を突っ込んできた・・・・

ここで自分でもビックリしたことが起こった、僕は格闘技なんてほとんど知らないしケンカもほとんどしたことがない。

普段はボーっとしてる僕でもそういった緊急事態は、そのすべての出来事が自分にとってスローモーションに感じれた そして何故かいつも以上に頭が働く・・・

もちろん、こういう事態に当たりどう対処するか・・・ある程度の想定はしていた ・相手が銃を持ってたりしたら土下座して全財産を差し出す ・相手が刃物などを持っていたら鍛えた足で全速力で逃げる

今回、相手は二人・・・・ そして首絞めとぶん殴ってかかってくるって事は銃だとかナイフなんだとかはもってないって事だよな??

と考えれるくらい頭は冷静だった。

そして・・・ ポケットの中には・・・小さいカメラと財布が入っている・・・・財布の中には2000円程度しか入れてないけど・・・カメラにはこれまでのグアテマラの思い出が詰まっている、そのくらい。

いずれにしても・・・頭にきた、そう簡単にやられてたまるか!!!!!!

→たたかう にげる

(これ、決して正しい判断ではありません、このときよりだいぶ大人になった今いえることは、最大限に力を振り絞って逃げるべきです)

そして、簡単に盗ませまいとポケットを維持でもガードし、倒れている状態から一人には渾身の一撃の蹴りを入れた・・・ そして間髪いれずに首を絞め続けてる奴のあごに対して渾身の一撃のアッパーカット(いやこの態勢から言えば右フックか??)をかます。 完全に背後を取られてるからどこに顔があるかわからなかったけど、勘で思いっきりぶん殴ってみたらどうやら命中したみたいだ(記憶が確かであれば人を本気でぶん殴ったのはこれが人生初めてだ)

すると・・・首絞めの力が一瞬だけ緩む・・・

その隙を逃さずに首絞めを解き払って、速やかに立ち上がり、十分な間合いとファイティングポーズを取った!!

Came on!! さあかかって来い!!二人まとめて相手になってやる(バカ)

と、カッとなって一瞬だけそう思ったけど こういう緊急事態ってびっくりするほどスローモーションに感じていつも以上に思考力が働くもので・・・

相手は・・・対して大柄ではないが・・・二人・・・ こちらは・・・酒を飲んでいるし、戦っても半分の力くらいしか出せないだろう・・・ というかほとんどケンカの仕方をしらない・・・

しかし、ここで後の被害者が無いようにするためにも戦い、還付なきまでに叩いて終わるか(バカ)

それとも自分の命を守る為に速やかに逃げるか?

たたかう →にげる??

距離をとったあと・・・・しばらく見つめあう・・・

対面しているその時間はおそらく一瞬だったと思うけどおそらくアドレナリンが出まくっている僕にとってはかなり長く感じたしその状態でいろいろと考えることも出来た

しばらく見つめあった後、あきらめたのかどうやら彼らは走り去っていってくれた・・・・

何とか貴重品すべてを守ることはできた!!

すべてが過ぎ去った後シラフになってみると。 首が痛い・・・・そして顔面あざだらけだ・・・・そして悔しい・・・

なんという誕生日プレゼントだ。

治安が悪い悪いといわれているのに対し、自分の身には一切そういう危険が訪れたことが無かったから自分には起こらないものだと、安易に考えていた・・・

夜遅くに人通りが無いところを一人で歩かない・・・・コレは旅行者にとって当たり前のことなのに、慣れ過ぎによる注意力不足、危機管理能力が完全にマヒしていた・・・・

でもコレは考え方次第ではラッキーだったのかもしれない ・酔っ払ってたとはいえバックパックとか特別に荷物も持ってなくて身軽だったこと ・複数とはいえ二人だけだったし、二人がかりで酔っ払いを奇襲してもしとめられないレベルのチンピラだったこと ・ボコボコにはされたけど、特に何も盗られてないし、僕が完全に注意力不足で甘かったということを実体験として学べたこと、そのくらいの怪我ならまあすぐ治るだろうし

深く反省・・・・

皆さん、なんにでもいえることですが慢心は事故を生みます。

今回の記事はどうか反面教師として肝に銘じていてください。


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