カナディアンロッキーを越え、アルバータ州の都市であるカルガリーというところに到着した。
さすがにカナダ一年もいたこともあり、いたるところに友達がいるので、ここカルガリーでScott(ゲイ)と言う友人の家に転がりこむことになった。
ちょうどその時期、有名なカウボーイ祭り、スタンピートフェスティバルがあった。
馬に乗って行進したり、暴れる牛を捕まえて縛るような男気溢れるような競争があったり・・・最後は盛大な花火で盛り上がった。
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3日くらいお邪魔させてもらっただろうか、Scotttは本当にいい奴だった。
(酔っぱらって男に触られても全然うれしくないところを触ってくること以外に関しては・・・)
彼に別れを告げ、東に向かう。
大平原をヒッチハイクでひたすら走り・・・サスカチュワン、ウィニペグを通過。
ある人はそこに向かってるわけでもないのに、200㎞走って送ってくれて、そのままもといた場所まで帰るという親切すぎる人もいた。
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(くまのプーさんの像、ここは動物園なんだけど、日本人旅行者はこれと記念写真を撮るためにわざわざ動物園の入場料を払う、かくいう自分も!!)
ウィニペグで出会ったヒッピー二人がロードトリップで東に向かってるというもので、しばらく便乗した。
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サンダーベイというところで彼らと別れ、再び一人に。
そして、いよいよケベック州に入った。
ここはフランス語圏ということもあり、かなり英語が通じない。
都会に行けばそんなことはないんだけれど、田舎では・・・
純日本人がワーホリで一年間英語を勉強したくらいのレベルの低い英語である僕よりも全然できない人ばかり、同じカナダ国内でもこんなことあるんだ・・・
だけど出会いを楽しむという意味では言葉はそこまで重要じゃない。
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そして、カナダ第2の都市モントリオールに差し掛かった。
大都市ではヒッチハイクは難しいのでできれば避けたかった、だけどここだけは通過せずに行かなかった。
ドライバーにおろしてもらったのはモントリオールの手前側の郊外。
うーん、これは困った、どうにかして反対側に行きたいけれどなかなか拾ってくれる人なんていない・・・・
(イメージでいえばヒッチハイクで八女から本州くらいまで行きたいのに、大都市福岡を越えられないで春日あたりで止まってしまった状態)
と低いモチベーションでヒッチハイクをしていたら。
なんと警察に捕まってしまった!!!
ジーサズ!!!!!
ここまでか・・・
一応、法的に言えばカナダでヒッチハイクは違法、でもまあ交通が不便すぎるわけだし、そんなに取り締まるわけにいかないから黙認されている状態。
とはいえそれを警察が見てしまった以上は取り締まらないわけにはいかないので、パトカーで連行された。
事情をいろいろ聞かれ、パスポートを見せたりして身分を示す。
ここまでか・・・・と思った。
しかし何故か無線通信で上の人に報告された後は、そのままモントリオールの反対側のヒッチハイクにいい場所で下ろしてもらった。
『頑張れよ!』という激励のことばをもらい、ヒッチハイク再開。
いいのか???
もしかしてチャリティーヒッチハイクの心意気に感動したのか、外国人だからどうでもいいやと思われたのか・・・きっと後者だろう。
そしてケベックを越えた。
ここまでくればもう後はそんなに難しくない。英語も通じるようになった。
ニューブランズウィック州でのある日、ヒッピーカップルに拾われて、そのまま森の中のレインボーフェスに紛れ込んだりもした。
半分くらいは全裸だった。もちろん自分もバックパックなんかほったらかして全裸。
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たくさんの人に支えられてここまで来た。
その後は犬だらけの犬臭いワゴンに運ばれていったりしながら。
どこかわからないところで下ろされて、不覚にも食料を持ってなくて、拾ってもらえなくて空腹になってひもじい思いをしてそのまま野宿したこともあった。
バックパックとカメラを盗難にもあった。
宿で寝ていたら、同じ部屋の奴が二段ベッドの上からゲロして来たり、相部屋でたっしょんしたり。
美女に拾われたり。
いい人ばかりの出会いではなく、ヒッチハイクしていたら中指立てられたり、ゴミを投げられたりもしたこともあった。
色んな喜怒哀楽な旅。
つらいことがあるからこそ、それだけ楽しいことも輝くんだと思う。
この旅をとおして、少しは成長したんだろうか・・・
それはわからない、まあ少なくとも、少し自分にとって勇気のいることへの挑戦すること、これは何にも代えられない価値があることであり、それを実行することができたことは今後の人生にきっと生きるであろう。
そうやって、色んな人の想いや気まぐれがつないでくれた、チャリティーヒッチハイクの旅・・・・
ついに・・・・・・・・ついに、ハリファックスまでたどりついた。
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ゴォーゥル!!!!!
2011年6月~8月の二か月間にわたるヒッチハイクで大陸横断の旅
バンクーバーからハリファックスまで(太平洋から大西洋まで)の道のり、多分7300キロくらい。
ヒッチハイクのみで行くことができた。
(乗せてくれた人たちのおかげで600ドルほど日本に寄付することもできた)
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何とも言えない気持ち、不思議な感覚だった。やってみたいチャレンジを一つ達成することができた。
本当に素晴らしい、輝いていた日々だった、今でもこの時のことは色濃く思い出として残っている。
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世界一周の旅はまだまだ始まったばかり。 続きます。
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