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執筆者の写真 Jiro Sakamoto

第6話、美しい街バンクーバーを全裸で自転車に乗って走り回った話、(カナダワーキングホリデー)

更新日:2019年3月16日

歴史的な建物と近代的なビルと美しい風景が見事に調和する街、超インターナショナルで多様性が認められる居心地の良い場所。それは世界一住みやすい都市としても名高い。

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カナダワーホリでしばらくバンクーバーに住むことになった。

そしてある日、とあるイベントに参加した。

『Naked Bike Race』

アメリカやイギリスを始めとして世界中各国でやってるらしいキャンペーンであり、町中を全裸集団で自転車で駆け抜けて、環境保護を訴える運動である。参加は自由。

それに参加することになったのは深いわけがあった。

【そもそも、カナダワーホリでバンクーバーにやってきた理由】

世界一周をやるのはいいけど、やっぱり英語できない状態ってのはキツい・・・・

いや、まあ英語なんかできなくても旅行はできるけれど。 さすがにバックパッカースタイルで旅をするにあたり、英語できないってのはもったいない。

色んな国籍の人と友だちになれるチャンスだったり、いろいろな出会いから学べる幅ってのがかなり狭まってしまう。 だから世界一周の序盤でしっかりと居を構えて英語圏に住む、そして英語をみっちり鍛えてから旅をしようと思った。

はっきりいってこの思惑自体は大正解だったと思う。

もともとはオーストラリアワーホリをやる手配を進めていたんだけど、前職を辞めて世界一周出るまでの間、ビザ申請する前くらいのタイミングで沖縄の月光荘という宿にてたまたまバンクーバーからやってきたSteveという友人に出会う。 国や場所に特に強いこだわりがあったわけではないこともあり、彼にバンクーバーをすすめられてそうなった。

だから必然的に東周りの世界一周ということになった。

もしかしたらその時Steveにであっていなければ西回りになっていただろうし、そうなると出会う人も全然違っていたと思う、つまり全然違う人生になってたかもしれないと考えると面白い。 決められたレールではなく自分の足で人生を歩くということは、そうやって右に行くか左に行くかでその後の運命が変えられるかもしれない、そんな人生も悪くないと思う。

さて、貧乏旅行者であるわけなのでエージェントなど介さずにワーホリビザを申請した。 つまりSteve以外なんのアテもなかったしカナダに到着後、何をどうすればいいのかもよくわからなかった。

とりあえず、バンクーバーについた後はSteveの友だちでワーホリっ子に慣れているホストマザーを紹介してもらい、郊外の快適な家にホームステイをすることになった。

しかし、思ってたのと少し違ったワーホリ生活・・・・ というのもホストファミリーに不満はなかったけど、息子はガールフレンドに夢中な年ごろの男の子で僕の相手なんて全くしてくれない。

英語もあまりしゃべれなかった。 アメリカを横断した後のワーホリであるわけであり、サバイバルブローケンイングリッシュは問題なかったけれど、それではそこらへんの3歳児にさえも到底及ばない。

つまり、仲よく時間を過ごせる同世代の相手っていうものがいなかった。

これはちょっと寂しい・・・・

そんな時、ある日ホストマザーがいきなり言ってきたこと。

『Tom!今日はダウンタウンで変なイベントやってるよ、たくさんの人が全裸で自転車に乗って走ってるよ』と

そしてホームページを見てみた。

なんじゃこりゃ~、めっちゃおもしろ~~

興味本位で冷やかしに行こうと思った。 もともとは冷やかしのつもりだったんだけど、結局自分も参加するノリになってしまった。

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本来のワーキングホリデーの意義とは 『相互に文化を理解しあい、幅広い視野を持った人間を育成すること』 その国のイベントにも積極的に参加して文化を理解することが大切だと思ったから・・・・・ということにしとってください。

しかし・・・・・マジで白人はすごいな~・・・・人前で脱ぐことにためらいはない・・・・ そんなに裸に自信があるのか??若い女性も何のためらいも無く脱いでる・・・・ 日本では見られない光景だ。

そこで野次馬のように写真をとりに来たアジア人、ワーホリっぽい若い子たち。。。。

おいおい、ダセーぞお前ら!! と、何故か同人種として恥ずかしくなってしまい、自分はそんなかっこ悪いアジア人になりたくないので、全裸になって参加することを覚悟した。

もちろんバンクーバーにも日本人ワーホリっ子たちもたくさんいる。中心街を歩けばやたらと日本語聞こえてくる。 海外で日本人に出合うと、お互いの立ち振る舞いを見ただけですぐに日本人同士だとわかる。 それはある意味うれしくもあり、恥ずかしくもあり・・・

『マジっすかー。すげー、気合ありますね~。まだバンクーバー来て一週間なのに、僕らそんな勇気ないっすよ~』

と、笑われながら、ネタにされてるのか称賛されてるのかよくわからない感じでワーホリっ子たちの被写体にもなってしまっていた。

そしてみんなでボディペイントしあって準備が出来た後はバンクーバー市内を走り出す。ちなみに警察公認で一緒に着いてきてくれた

天気は最高に良くて「less gas more ass!!」と叫びながら、海沿いを、街を、結婚式披露宴の前を走る 📷

(環境保護を本気で訴えてるのかどうかは疑問、ただノリで全裸になりたいだけでやってるだけのような気もする)

すっげぇ光景だコレ、だけど何故かエロさも恥ずかしさも感じない。 途中で集団から離れ、一人で裸のまま帰るというたくましすぎる女の子もいた。

それから市内を一周し終わったらみんなでカナディアンジンジャーエールで乾杯!!!

それからそのままみんな全裸で海まで走り出す それはマジで信じられない凄い光景だった、あまりにもカルチャーショックがでかすぎる。

でも、このイベントをきっかけにその後のワーホリ生活において友達が増えていったんだった。

📷

自分の心の鎖を断ち切り、身も心も裸になればどんなに楽しいことか その日をはじめとしてワーキングホリデーではたくさんのことを学ばせていただきました。




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