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コロナショックにおける奮闘記。

更新日:2020年4月10日


コロナショック下におけるゲストハウス運営。


本当は田舎に外の人を呼び込むような活動なんてしない方がいいのは重々承知していますが、数年に及ぶかもしれない経済危機、国の保障がない以上、今はとりあえず稼ぐというよりも貯金を極力減らさないようにすること、そして少なからず需要はあり、どうにかして現金収入を得ていかなければならない、なので今はリスクを最小限に抑えるやり方、地域の人とも交流をしないということを理解してもらったうえで、全力で清潔感の維持に努め。交流型ゲストハウスではなく一日一組限定でやっています。


僕の地区はジジババばかりので、若い人が無症状で保菌者だったりして、お年寄りに感染させてしまう例もあるようで、気をつけながら、住んでる僕ですら地域の人に近づかないように心がけています。


元々入っていた予約は全部キャンセル。だけれどもこういう時だからこその新しいニーズはあり、細々と利用してもらっています。

本当にありがとうございます。



新婚でありながら妻と離れ離れ

150年ぶりの鎖国状態により、新婚のフィリピンの妻と離れ離れになってしまいました。フィリピンでもロックダウンがかかり、本来は日本に来るために僕が彼女の仕事を辞めさせてしまった以上、この騒動が収束するまで日本に来れるまで、この逆境にありながらも今後は彼女の生活も僕が責任もって金銭的サポートもする必要があります。

今は毎日毎日こちらで撮ったお花の写真を送りながら、、、

果たして、何年続くでしょうか・・・このままコロナ離婚、、、てことはないだろうけど、本当に先の見えない戦いに入ってしまいました。


日本の政治の不安

賛否両論ありますが、お肉券、お魚券、肩たたき券、思い切った政策といった矢先でマスク二枚を全国民に配布する政府、、、狭すぎる門である給付政策、あまりの対応の遅さ、そしてトンチンカンな政策ばかり。


普段の汚職だったら1万歩譲ってまあ別に気にしないけれど、今回はその采配一つで死人の数がリアルに変動する、不幸な人の数が上下するだろう、、、大切な人を失う確率、自分が殺される確率も変わってきます。


比べるであれば僕がフィリピンから台湾に3日滞在する経由便で帰ってきたのですが、入国管理もしっかり厳しくやって、外国人はGPSで場所を管理されていたり。 嘘の申告や約束を破ったら罰金もしっかりしてたし。ちゃんとマスクが行き渡るように管理している。当たり前にあるべきことをちゃんと政府も国民も意識してやっている国。


この後に日本に帰ってくると、、、何の検査も無し、本当に検温すらなし。

それはオリンピックを控えていた手前のIOCとの駆け引きもあったからだとささやかれています。日本の感染者数を低く見せる必要があったと、、、


確かにお金が大事なのはわかりますが、それは多くの人の命よりも大切なことなのでしょうか??そして国民を大切にしない、世界の常識とは圧倒的に違う、ほぼ無策、そしてものすごく遅い、こんな時にまで利権が見え見えの政策・・・初めて今の政府に頭に来ています。

実際に今現在、台湾ではコロナ感染者報告数は日に日に減っていってるようです。

日本は毎日毎日増えていっています、確実に政策の差が出ています。


果たして、日本政府と国民は無能なのでしょうか、、それとも一周回って天才的な戦略なのでしょうか、、、どちらにせよ僕は不安でしかありません。


国外脱出を試みた

こういう時に最も自由であり、強いのは家無し、仕事なし、守るべきものがいない人。

5年前くらいの僕もそうだったんだけど、いつの間にかそうではなくなっていた、僕はもう旅人ではないということを自覚した。という出来事。


分からないけれどもしかしたらこのままいくと日本だけ一人負けしてしまうかもしれない。


そして次々と飛行機が減っていき国境が閉まっていく最中、、、真剣に考えた。

『帰国したのはいいけれどこのまま日本に残ってよいものか?果たして日本にいることが正解なのか??』


ここ山奥の集落にせっかく自分の家と呼べて『お帰りと言ってもらえる場所』を僕は築き上げた。

そして今はそれに関してそれなりの使命感も持ってやっている。

それだったら世界がそういう状態だったらここにいるのが当たり前なんだけれど、一概にそうも言えない事情としては、僕の場合は最も大切な人が今現在日本にいない、来れないということだ。


どっちみち今年一年の事業はあきらめてる、そして次々と国境が閉まりだして鎖国状態になりつつある、、、


ある夜、一日中、そして一晩寝れなくなるくらい悩んで考えた。

状況がどんどん悪くなっていく前に、日本を出れるうちに出てしまおうか??

もちろんそれは日本に帰ってこれなくなることを覚悟した上でだ。


政治状況を見ると、最もまともな台湾、ほぼ無策・無能に見える日本、そして大胆な政策をするフィリピン・・・このまま日本に残っていたら数年間嫁に会えない可能性だってある。

しかし流石に今の状態で嫁はこの状態で危険を冒してセブに来てほしくないという。

だから、したたかな選択、台湾でいったん非難するのが賢い選択なんじゃないかと思った。


悩みながら、震える指で・・・航空券を購入した。3月19日の夜の便で、もう日本に帰ってこれないことを覚悟した上で台湾に飛ぶ。


そして、それはいばらの道だろうけれど、僕は台湾中にちゃんとつながりを持っている、まあ何とでもなるだろう、もし仮に収束するのであれば台湾にいることが嫁と早く再会できる確率も高いと思ってのことだった。

大げさかもしれないけれど、日本人であることをあきらめて台湾人になりに行くようなものでもあるかもしれない。

そんな逃げるような事をしたら帰る場所がなくなるかもしれないから、、