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日本への移住や『永住権は簡単』というネットで拡散される言葉に、当事者として感じる違和感

こんにちは、八女市議会議員の坂本治郎です。



Xで拡散されてたネタですが

若い外国人男性が日本人の年配女性とスピード婚し、妻を「永住権さん」と揶揄する動画が拡散されているのを目にしました。


正直、かなり引っかかるものがありました。


というのも、

僕自身がスピード婚で国際結婚した当事者だからです。


僕は年下のフィリピン人女性と出会い、

出会ってから半年ほどで結婚しましたのでおそらく彼らにも全く引けをとらないいわゆるスピード婚です。


ですが、

「日本人と結婚すれば簡単に日本に来られる」

「永住権なんてすぐ取れる」

そんな甘い話は、全くありませんでした。


結婚する前、そもそも日本に連れてくるためのビザ取得自体が大変でした。


必要書類は多く、

理由書を書き、

生活実態を説明し、

何度も確認される。


ようやくビザを取得し、

「これで一安心だろう」と思った矢先、

今度は妻はイミグレーションで足止めを食らいました。


入国審査でしつこく質問され、

飛行機をロスしそうになったこともあります。


ビザを持っていても、

「はい、どうぞ」ではない。

それが日本の現実です。


同様に

うちに住み込みで滞在していた女性で

モロッコ人の彼氏を日本に呼んだ方もいました。


その過程もききました

何度も差し戻され、何度も尋問され

飛行機の乗り換えの際にも乗客で1人だけ徹底的に調べ上げられたそうです


「途上国からのパートナーを日本に呼ぶ」

ただそれだけのことが、どれほど高いハードルなのか。


それを体験してきたからこそ、

「日本はちょろい」

「永住権は簡単」

という言葉には、強い違和感を覚えます。


結婚から5年。

納税や社会保険など、

払うべき義務はすべて果たしてきました。

なんなら過去に免除していた年金なども全部遡って支払ったりもしてます


僕自身、八女市議会議員という立場でもあり、

少なくとも書類上は「信頼性が低い存在」ではないはずです。


それでも本日、

妻の永住権申請の却下通知が届きました。


これが、日本の現実です。



ちなみに、

日本の入管制度は国際的に見ても

かなり厳しい部類に入ります。


欧州やカナダ、オーストラリアなどでは、

一定年数を合法的に滞在し、

条件を満たせば、

永住は「権利」に近い扱いになります。


一方、日本では、

永住はあくまで

「問題がなければ許可されるもの」。


基準は明確に示されず、

判断はブラックボックス。


おそらくうちの妻が落ちた理由は毎冬数ヶ月フィリピンに帰ってることが理由だとは推測できるけれど、答えは教えてもらえません、あくまで推測です



海外との行き来が多い。

多拠点で生活している。

こうした生き方は、今や珍しくありませんが、

日本の永住審査とは、致命的に相性が悪い。真面目に暮らしていても、それでも落ちるときは、普通に落ちます。


だからこそ、

こんな感じでSNSで消費されるような

「永住権さん」という軽口には、違和感しかないです。


日本は、

彼が思っているほど甘くありません。


個人的には、これで良いと思っています。

その上で、不法滞在者と難民をしっかり区別し、

人道的な視点を持った現実的な政策に、

高市総理にはメスを入れてもらいたいと期待いたします。

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