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議員としての発信の責任と、その難しさについて、、、

議員は、どこまで情報を発信してよいのか。どこからが“やりすぎ”なのか。そんなことを考える機会がありました。


これまでの自分には、後援会も支援団体もなく、公人としての知識もない、ある意味“裸一貫”で議会に入りました。


そういった「風穴」の役割を担う立場だからこそ、市民の皆さんに「今、議会で何が議論されているのか」「自分がどんな想いで動いているのか」を発信することは、議員としての活動の半分以上を占める重要な仕事だと感じています。そして実際に、そこに期待してくださっている声もいただいています。


けれども、発信という行為は、とても繊細で難しいものでもあります。


そんな中、先輩議員の方々からご指摘をいただいたことが2点あります。


①議員定数や報酬に関する件

議員定数や報酬に関する議論は、「議会活性化検討委員会」という場で話し合われています。この委員会は、常任委員会や議会運営委員会とは異なり、あくまで検討的な位置づけの場です。

そのため、現時点では正式に何かが決まったわけではなく、情報の取り扱いには慎重さが求められます。仮に委員会内の議論を外部に発信することで、守秘義務の観点から問題となる可能性があるとすれば、それは避けるべきだったと反省しています。

(なお、現在該当箇所は非表示としました)


②堀川バスがGoogleマップに反映された件

黒木町を通る堀川バスがGoogleマップに表示されるようになった件について、僕はブログで発信しました。これは議員になる前、10年以上前からずっと「どうにかならないものか」と思っていたことでした。

「八女にはバスがない」と思われていた情報環境の中で、Googleマップ上に八女東部のバス路線が表示されるようになったことは、自分にとって非常に大きな出来事でした。観光や移住促進の観点から見ても、一歩前進だと感じています。


ただ、この件について、ある先輩議員から「もう少し他の黒木の議員がどう感じるかも考えた方がいいのでは」とのご指摘をいただきました。

自分としては、発信の内容には最大限の配慮をし、誰かを責めたり、自分の手柄のように主張するつもりは一切ありませんでした。


それでも、「誰かを傷つけてしまったかもしれない」と思い返す部分がないわけではありません。というのは議会には「みんなで足並みをそろえて進めていく」という意識を大切にされている方もいらっしゃいます。私の発信が、あたかも一人だけが旗を立てて進んでいるように見えてしまったとすれば、それが反感や違和感につながった可能性もあると思います。


特に、地方議会という閉じた空間では、発信一つひとつが思わぬ波紋を呼ぶこともあります。たとえ守秘義務には抵触していなくても、「発言のタイミング」や「言い回しのニュアンス」が他の議員にとって不快に映る場合があるのだと、改めて気づかされました。

また、こうした発信が“目立ちすぎる”ことで、嫉妬や反発といった感情を生んでしまうことも、現実としてあるのかもしれません。

(①と②は次元の違う話なのでこちらは消しませんがしっかりと修正しました)


それでも私は、発信をやめるべきではないと思っています。

発信しないほうが、正直ずっと楽です。波風も立ちませんし、誤解も生まれません。けれど、それでは「議員」という存在が、“ブラックボックス”になっていってしまう気がしています。


これまでは、そうした情報発信のツールや姿勢そのものが、議会内に十分に存在していなかったことも問題の一つだったと思います。

僕は、若者の政治参加を促したい、そうした風穴を開けたいと思って立候補しました。誰かの顔色をうかがったり『ああもう、せからしか!』と黙り続けるようになってしまったら、それは、僕を信じて一票を託してくださった方々に対する裏切りだと感じています。


もちろん今後も、誤情報を避けること、守秘義務を守ること、そして他者への配慮は常に意識し、慎重な発信を心がけていきます。でも同時に、必要な情報や考えを、できる限りの誠意をもって、これからも皆さんに届けていきたいと考えています。

発信は難しいことです。けれど、僕のような立場の人間がそれを放棄してしまったら、もっと良くない方向に社会が進んでしまうと感じています。


戦うのではなく、新しい風を“議会の空気”に少しずつ溶かしていくこと

社会を良くしたいという思いで議会に入った以上、小さいことかもしれないけれど自分ができることでしっかりやっていきたい。

しかしながら、僕自身が「単なるイロモノ議員」として干されてしまっては、本来届けるべき良い影響をあたえられなくなってしまいます。


だからこそ、自分だけの正義を振りかざすのではなく、周囲の声にも耳を傾けながら、バランスを取りつつ、やっていく必要があると感じています。

これからも、そうした点に配慮しつつ、アドバイスをくださる先輩議員の声にもしっかり耳を傾けながら、周囲を見て、自分のペースとやり方で、歩みを進めていきたいと思います。


これからも模索は続きますが、どうか温かく見守っていただければ幸いです。

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